そう話し出した優秀

そう話し出した優秀でない警官の、言葉使いも気になるところだが、話すたびに身体を動かし何かのダンスをしている。それがちょうどタコが踊っている ようでかなり気に掛かる所だ。

「君ね、この部屋で叔父さんは辞めなさいと言っているだろ。それにその身体の動き、何とかならないのか」

「えー、良いじゃないですか。知らない間柄ではないんだしー」

 その言葉に苛立ちを覚えながらも、兄の子だからと言う感情もあって、どう対応すれば良いのか分からない署長である。

「あー、もう。それで 何の用だ」

 はっきり言えばこの兄の子、つまり甥には手を焼いている。

「それでね叔父さん。おれのすぐ近くに住む女の人がさー、その人かなりのおばさ んなんだけどねー、河原美恵子って言うんだけど、俺に相談してくるのよ。四十五歳のおばさんだぜ」

「何を」

「そのおばさん俺が警官だって 知っているだろ、それなのに、警官で有るおれに相談するんだぜ」

 署長は『お前ここを何処だと思っているんだ』と思っているが、それを言い出すと長くなる事も知っている。甥の言葉使いと身体の動きを気に掛かては いるが、見えない事にして署長は話を続けた。

「それで何が言いたい、早くしてくれないか」

「ああ、それでね、そのおばさん。かなりおせっかいなのよ。あのね聞いてくれる、叔父さん。そのおばさん俺が出勤するとき必ず俺を見てさー『がん ばってね』って声掛けるんだぜー。俺ってさー、もう二十七だろ。そんな子ども扱いしてさー」 「それは本題なのか」

>>>嫌だなー、おれがそんな事

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