俺はそう言ってその場

俺はそう言ってその場を離れた。そのままデッキにつながる階段を登っていった。俺の後から久美子と、彼女の友人、田辺。最初に死んだ人物の死因を、 熱病と判断した男、牧田。船内で知り合った知識の豊富な、谷岡と言う名の男性。計四人が付いて来ていた。  デッキにつながる階段を登りながら考えた。

 悪い事をした訳では無い。俺は船長を助けようとしただけだ。死んでいく人物に暴言を吐く男を倒しただけだ。俺は間違いを犯していない。船長を殺す 必要は無かった。それだけの自信はあった。

 船はさらに漂流を続け、次の日の早朝何処かの島に流れ着いた。島には断崖が見え、自分達の到着を歓迎していなかった。

――『変わった事情』――

 七月十二日、本来なら土曜日で署長は休みのはず。ところが署長は、意味もなく出勤して自分の部屋でくつろいでいた。いや、それではおかしい、署長 といえども警官である、彼は仕事をしている振りをしていた。

そしてその署長の部屋を訪れる警官が居た。彼は署長の兄の子供だが、あまり優秀とは言えない警官で、彼が訪れた時間は午後の三時頃のことだった。 「叔 父さん。ちょっと困った事があってさー」

>>>そう話し出した優秀

603025.jpg